検査から告知の日まで
人間ドックで再検査になってから、MRI検査も生検もして、どんどん決断の時に近づいて行くのに、気持ちだけは追いついて来なかった。
だって恋愛が始まって半年だもの (´;ω;`)
選択肢は「全摘」のみ
おっ?んっ?なになに?えっ?迷うことすらできないの?!
主治医は女性だったのですが、あっさり言われました。
「ガンですね。全摘一択ですねー。」
噓でしょ?だって、だって、まだ半年なんだよー(笑)
先生はそうは言うけど、私は諦めませんからね!食い下がりましたよ。
私 「部分切除とかは?」
先生「これだけ広がってたら厳しいですね」
私 「厳しいってのは、無理ではないってことですか?」
先生「あ、意味ないですね。部分切除も全摘も変わらないです」
私 「・・・」
先生「乳頭を残すか残さないかを決めてください」
いやいや、まだ全摘するかどうか決めてないのに。
なんて、私が決めることではなかったのです。
「受け入れる覚悟をしろ」そういうことだったんだと思います。
逃げたらダメ。乳房を失う覚悟をしろ
告知を受けてからは、ネットサーフィンの毎日でした。なにか方法があるんじゃないか?きれいに全摘する方法があるんじゃないか?新しい治療があるんじゃないか?私が調べても意味ないのに、、、
これって、私的には覚悟をすることから逃げてる感じで、そのまま惰性のように入院前の検査をして、仕事の調整とか家庭の雑務とかをしているうちに、気づけばもうすぐ入院となってしまいました。
でも、結果的に乳頭を取る決断もしたんですよ。
乳頭を残せば、傷は胸の下の方であまり目立たず、再建をしてもきれいなのに。
乳頭を残さない=胸のど真ん中に傷が残る
覚悟もしないような私が、なぜそんな決断をしたのか?私の思いだけでなく、パートナーやいろいろな思いが絡んで長くなるので、別日にまとめますね。
私は、手術台に自分で上っても
「ここから逃げた人いるのかな?」
なんて考えていました。
結局、覚悟は出来ず、なかば強制執行の状態になったのです。
会社や家庭では ”強い女” を演じる
最寄り駅の一つ前の駅で降りて、50分かけて家まで歩くんです。
その初めの30分は泣いて、泣いて、ボロボロ泣いて、、、。そして残りの20分で泣き顔を隠す、、、。
本当に毎日、毎日、泣くんです。家に帰った瞬間、笑顔で ”ただいま” と言うために。
そして朝は、会社までずっとため息。
ぼーっと電車に乗って、気づいたら会社に着いてて、笑顔で ”おはよう”
私には部下もいて、会社を2週間休むので「乳がんになっちゃった」と伝えていました。
淡々としていたので部下から「強いですね」と。
ちっとも強くないわい!
ひたすら逃げとるわい!
乳房を失って7年。
その後、両方失うのですが、もしかしたら未だに「逃げっぱなし」で、受け入れてないのかもしれません。
向き合ってすらいなくても、
元よりきれいなイミテーションの乳房が出来上がってます。
今日はここまで。
まだまだいろいろあります。