umitoaito 海と愛と 

打ち明けられなかったいろいろのブログ

乳がん手術・麻酔から覚めて

病室に戻る

き、気持ち悪い、、、

「看護婦さん、助けて―、吐きそう」

 

心配そうに見ているパートナーをよそに

もとい!

寝起き眼のパートナーをよそに(笑)

 

とにかく気持ち悪い。麻酔の副反応らしいです。

 

この手術の後、私は6回入院&手術をするのですが

ちゃんと麻酔科医に伝えましたよ。

 

「とにかく、術後の吐き気が嫌だ。痛みは我慢するけど吐き気は無理」

 

ベッドでの移動も気持ち悪いんでしょうね。

術後はTVドラマのように、当然ベッドに寝たまま移動なんですけど

 

エレベーターに乗るわ、方向転換多いわ

部屋に戻ると、グルンッと一回転。

 

キツイ、、、

 

手術室でのまな板の上の鯉状態から

突然ワープしてるので、終わった(胸を失った)実感がない。

 

しかも全身管につながれてるし、部屋に戻ると

今度は足にマッサージ機を装着(血流を促すため?)

プシュー、プシューってずっと音がする訳です。

 

なんですか?この状態

 

しかも動くな!!!と言われてるから、そこから朝までは地獄でした。

 

まぁ、いい意味で気が紛れました。

考えることもできませんしね。

動けないのに、やることないのに、頭は働かない。

 

全身麻酔って、体にメスを入れるって

相当な体への負担なんですね。

 

「はよ、朝になってくれー」

 

正真正銘、心の声です。

 

 

パートナーはというと、携帯いじってました。

何もできないし、私も疲労困憊だし、、、

 

でも本当は、私がどう接していいかわからなかった。

こんな姿になってるのは自分なのに

 

「どう慰めていいかわからない」

 

そんな不思議な感覚だったのを覚えています。

 

きっと直視すると泣いちゃうから、辛いから

”逃げっぱなし”でいたんだと思います。

 

これが私とは認めない的な、私じゃない的な、、、

 

でも振り返ると

体は強烈に苦しかったし、痛かったけど

手術直後のこの時だけが

現実を直視せず(する余裕がない)心が安定していた時

そんな時でした。

 

朝、目が覚めた時から

後に円形脱毛症になるくらいの日々が始まります。

 

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